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ICONIC WORLD

豊かな自然観の中に人々と自然、宇宙が調和する世界を追求したケルトの民
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十字架に日輪が配置されたサン・クロス

サン・クロスはアイルランド特有の十字架で自然崇拝、太陽信仰のケルト文化をキリスト教に融和させたものである。日輪と十字架の重ね合わせはアイルランド特有の十字架であり、キリスト教に太陽信仰が重ねられた。
 
 
なにゆえに森の中なのか。ローマ文明はロゴス、すなわち人間の知性が作り上げた理想の原理を源に都市や社会を創り上げてきた。そこに自然が入る余地はなかった。やがて、キリストの誕生とともにその理想の原理は神の加護のもとますます強固なものとなり、異教の民への改宗と制圧が始まった。ヨーロッパのローマ化が5世紀に本格的に始まり、ヨーロッパのケルト文化は都市化と森の消失とともに辺境へと追いやられていく。
(ケルトの夕映、p056~057)

ケルトのトルクが意味するもの

ケルトの装身具の中でも特別であり、ケルトの文化や世界観を象徴するものの一つとしてトルクがある。トルクの意味は捻ることであるが、ケルト社会の中で重要なアイコンと見ることができる。その理由として、このトルクを身に着けることができるのはドルイド、王族など高貴な人が身に限られるからである。

タラの丘の渦巻き

タラの丘は不思議な丘である。アイルランドのハートであり聖地なのだが、およそ聖地らしからぬ景色が広がっている。そこは小高い丘であり、これと言った建造物もなく、リア・フェイルと称される高さ80cm程の円柱で先端が砲弾型になっている石が立っている。

空中から渦巻きが見える

しかし、空中からタラの丘を見ると渦巻きが二つ見え、そして離れた場所にもう一つ渦巻きが見える。